Feltemotionで大切なペットのお人形のオーダーを検討されているご家族様は、「ペットのぬいぐるみ」をオーダーで製作する他社様と比較検討をされている方も多くいらっしゃいます。
ここでは、Feltemotionで製作する羊毛フェルト人形と、ペットのぬいぐるみとの違いをご説明いたします。
羊毛フェルトは植毛による繊細な表現ができる
Feltemotionの羊毛フェルト人形は、身体の芯を針金で形作ることでポーズを決め、そこに綿や羊毛などの素材で肉付けをしていったところへ、毛並みの方向を整えながら羊毛の根元を植毛しています。
何百種類と色のある羊毛フェルトからその子の毛色に一番近い羊毛フェルトを選んでいます。リアルさを求めるためには複数色の羊毛フェルトを作家が自ら写真と照らし合わせながら混ぜて使用します。毛色の微妙なグラデーションを再現する場合にも使用する技法です。
一方で、一般的なペットのぬいぐるみ製作は、フェイクファーなどの毛足の長いぬいぐるみ用の生地を縫い合わせて作る場合が多く、手触りとしてはお子様が遊ぶぬいぐるみのような感触や素材のものが多くございます。
また、作家が選んだその子に近い毛色の素材(モヘアなど)を織物として作り、それを生地として使用することで、化学繊維の手触りとは違ったぬいぐるみを作る方もいらっしゃいます。
観て楽しむ羊毛フェルト人形
Feltemotionの羊毛フェルト人形は、主に観賞用です。
表面を撫でたり、一緒に写真を撮ったり、時折一緒に出掛けたりなどは可能ではございます。ただ、土台に羊毛を植毛している製法の為、強く引っ張ったり、お子様やペットちゃんが遊ぶお人形のような強度はありません。もちろん触れたり、抱っこしたりすることはできますが、頻繁に撫でたり強く触ったりすれば、フェルトが毛羽立って来ることもあり、「一緒に遊ぶお人形」というよりは「芸術作品のお人形」としてご覧いただく目的が適しています。
ペットのぬいぐるみの場合、織の生地を縫い合わせる製法の為、羊毛フェルト人形よりは強度がありますので、お子様が遊んだり、ギュッと抱っこして一緒に眠ったりできるのは、強度が高いぬいぐるみの良さではないでしょうか。
完成前に修正ができる
Feltemotionの羊毛フェルト人形は、仕上がりの時点でご依頼者様へ確認をしていただいております。
そこで、「もう少し胸元の毛のボリュームを増やしてほしい」「お耳を少し小さくしてほしい」などの部分修正が可能です。作家の視点から作るだけではなく、最終段階でご家族のかたからアドバイスをいただくことで、その子にグッと近づくこともあります。
特に顔の印象は目や鼻の微妙な位置関係で決まってくるため、印象がちょっと違うなと感じた時に修正ができるというメリットは非常に大きなメリットです。
ペットのぬいぐるみ製作のお店では、海外製の場合には特に「ご対面までのお楽しみ」というところもよくあります。生地を縫い合わせて作る製法なので、修正が難しい場合があります。
高い再現性
Feltemotionの羊毛フェルト人形は、様々な色の羊毛フェルトを一本づつ丁寧に植毛するため、毛色のグラデーションやその子の特徴的な毛色、繊細な表情の違いを巧みに表現します。
また、横顔の美しいラインや頬のふくらみ、身体のフォルムなども比較的忠実に再現することが可能です。
その子の骨格に合わせて芯のある土台を作るのでぬいぐるみでは難しいような動きのあるポーズでも大丈夫です。
写真から飛び出てきたと思っていただけるような高い再現度を目指して、その子の特徴を捉えて制作いたします。
羊毛フェルト人形とぬいぐるみの違いを一覧で比較
羊毛フェルト人形 | ぬいぐるみ | |
素材 | 羊毛、アクリルフェルト | 染色生地、織布 |
技法 | 植毛 | 縫合わせ |
芸術性 | ◎ | ○ |
再現性 | ◎ | △ |
耐久性 | △(観て楽しむ分には全く問題はない) | ○(気軽に抱っこしたり、子供やペットが触れるのも大丈夫) |
修正度 | ○ | × |
まずはご家族様のご希望で、「より似ているのがいい」のか、「抱っこもできるものがいい」のかが、羊毛フェルト人形とペットぬいぐるみを選ぶ1つの大きな基準です。
また、お写真から作るお人形・ぬいぐるみの作品においては、依頼する方が各HPの過去の作品をご覧になって「ここのお人形、似てる!」と直感的に思われるかどうかが、選ぶポイントとしてとても大切なのではないかと思います。
手作りサイトなどでたくさんいるお人形作家によっても、作風は十人十色。リアルさを追求する作家もいれば、可愛らしい雰囲気や独自の世界観でその子を再現する作家もいます。
比較検討しているお店のHPの過去作品をくまなくご覧になってみて、「ここのお店なら、自分がイメージする完成形と大きなギャップなく作ってもらえそうだな」と思えるところに依頼をするのが良いと思います。